子供の頃。読書量ってどれだけでしたか?
年に6冊ぐらい?
月に1冊?
週に1冊?
今、中高生の読解力が大ピンチです。
どれだけかというと、史上まれに見るぐらいです。
たぶん。
簡単なテストで確かめたそうです。
ちょっと文章の並び方を変えると
同じ意味になるかどうかわからなくなるとか。
羅列が多くなるとどの主語がどこに係っているかわからないとか。
つまりは主語と述語の関係がよくわからないようです。
例えばこんな例文。
「幕府は、1639年、ポルトガル人を追放し、
大名には沿岸の警備を命じた」
「1639年、ポルトガル人は追放され、
幕府は大名から沿岸の警備を命じられた」
同じ意味かどうか。
言うまでもないと思います。
まあ、たまに間違えたり勘違いするならいいんですけどね。
中学生の約4割、高校生の約3割が間違えると…
さすがにまずいです。
★読書量と読解力の関係は?
僕は子供の頃、まずまず読書する方だったと思います。
すごくばらつきがありますが、月に3~6冊ぐらいでしょうか。
妻は一日1冊読んでいた頃もあったらしいです。
本の虫ですね。うねうね。
ともかく、そのおかげかどうかわかりませんが、
学生の頃、いわゆる現代国語の勉強って
取り立ててしたことがありませんでした。
もちろん古文は別です。あれは古代語なので。
ほとんど試験勉強せず、点数は悪くて85点ぐらい。
国語のテストが一番楽ちんだった記憶があります。
振り返れば、小学生の時は親の小説をよく読んでいました。
主にハードボイルドもの。
子供には全然わからない部分ももちろんありましたが、
ヒーローのようなカッコよさとワクワク感が好きでした。
中学生の頃は、映画の原作とか海外ミステリーとか。
ベストセラーにはあまり興味がなくて、
本屋で目についたものを買っていました。
ラノベもよく読みました。
高校生の頃は、それほど多く読んでいなかったような。
少しアルバイトもしていたので、ハードカバーの本も
ちょこちょこ買っていました。
あ、ひたすらハリポタを読み返した時期もありますね。
大人になってからは完全に雑食です。
歴史ものもSFもミステリーもホラーも恋愛ものも、
司馬遼太郎も伊坂幸太郎も東野圭吾も宮部みゆきも、なんでも。
ビジネス書も啓発本も語学の本もラノベも読みます。
先に触れた中高生の読解力テストでは、
正答率と読書量との相関はなかったそうです。
ですがまあ、ありますよね。
文章には書き手の癖がありますし、同じ意味でも違う表現があります。
読めば読むほど読解力は上がります。
というか、読書する以外の読解力向上方法って、あるんでしょうか。
個人的には、物語を読むのが特にいいと思います。
時に挿絵もありますが、文章からイメージをふくらまして
楽しむ読み方が多いじゃないですか。
なので、読み手それぞれ人物のイメージが違ったりするわけです。
インパクトを出したり協調するために
倒置法とかいろいろな技法を使うので、
文の並び方も一定ではないです。
それに慣れていれば、先の問いなんて、ねえ。
やっぱり、子供の頃から読書するほうがいいです。
読書が好きになってもらえるのがいいですね。
それには親も読書好きでないと、習慣化が難しいです。
読書はお好きですか?
★読書好きになる方法は
読書が好きになるかどうか。
一番大きいのは、とにかく本に親しむことです。
身近に本があって、家族も日常的に読書をして、
当然のように自分も本を読む。
そんな習慣がつけばベストですね。
親が読書好きなら、子供が小さい頃にもきっと
読み聞かせをすることでしょう。
柔らかいタッチの絵本とか、ワクワクする冒険とか。
僕も毎晩読んでもらうのが楽しみでした。
読み聞かせをするような年頃には、
大きく見開いて一緒に読める紙の本がいいです。
字を追いながら音読してもらうことで、
文字の学習にも想像力を鍛えるのにもプラスになります。
子供が自分ひとりで本を読むようになった時には、
図書館が大活躍しますね。
色々なジャンルの本を好きなまま読み漁れるのは楽しいですし、
図書館の落ち着いた雰囲気もまた、気持ちいいものです。
まあ、図書館にこもりっぱなしもよくないですが。
自分で本を買って読む年頃、例えば中高生になった時。
この頃には、どこでもお手軽に読める「利便性」も重要です。
読むスピードも速くなってきているので、
時には2冊、3冊と持ち歩く場合も出てきます。
特に読み終わりかけの本がある時ですね。
続きが気になって気になって仕方なくなるので、
常に2冊持ち歩いているような時期がありました。
これは読書が好きな証としては喜ばしいのでしょうが、
どうしても荷物が重くなります。
疲れるのでちょっとでも荷物を減らそうとすると、
本を持ち歩くのをやめる、というのは現実的な対応です。
本がなくても音楽プレーヤーもあるしスマホもあるしで、
特に退屈はしません。
お気に入りのゲームがあれば、一時間や二時間は簡単につぶれます。
そうやって、読書の習慣がなくなります。
いわゆるデジタルネイティブといわれる世代(既に死語化してますが)は、
デジタル機器の扱いが上手です。
別に本なんか読まなくても、いくらでも楽しいことがあります。
せっかく本に親しむ幼少期を送っても、
そうやって早いうちから読書の習慣を失えば、
結局は読解力が養われないことになります。
それを防ぐには、本を持ち運びやすい形にすればいいわけです。
そう、電子書籍ですね。
スマホとかタブレットがあれば
無料アプリを入れることで読めます。
いつも持ち歩いている端末ひとつで数百冊を持ち運ぶことができるので、
読みかけのモヤモヤとは永久にオサラバですね。
他にも、電子書籍端末で読む方法があります。
Kindleが代表的ですね。
初期投資は必要ですが、200gぐらいの端末ひとつで読書ができます。
Kindleなら電子ペーパーなので、充電は週一ぐらいで十分です。
Amazon Primeに入っていればKindle端末は割安で買えますし、
クラウド上への書籍の保存容量は制限なしになります。
本体にも数百冊分保存できるので、
実質は読み切れないほどの本を200gで持ち歩けます。
読書好きな人なら、結構長い時間読むこともありますよね。
そんな人にはぜひ、端末の購入をオススメします。
「電子書籍端末」というだけあって、疲れにくいです。
Kindleなら光の映り込みも気にならず、紙と同じ感覚で読めます。
紙の本と比べての唯一のデメリットは、貸し借りができないこと。
なので、アカウントを共用するのでなければ、
一人ひとり本を買う必要があります。
図書館も、今のところありません。
できるのは、図書館内で、電子データとして読むことぐらい。
図書館外には持ち出せないし、専用端末でしか読めません。
もっと電子書籍が普及して、冊数も知名度も上がって、
はやく電子図書館ができないかな、と本当に思います。
★読書がもたらす本当の利点とは
読書を好きになること。
日常的に本を読むこと。
そうすることで、読解力は上がります。もちろん。
でも実は、そんなことは些細な事です。
読書で得られる一番素晴らしい効果は、
人生が豊かになることです。
ちゃんと読解力を持って本が読めれば、
文字からイメージをふくらますことができます。
想像力がつきます。
これは、他人の気持ちを察することができるという意味で、
社会の中で生きていく大きな武器になります。
将来はこうなるかな、ああなるかな、と想像できれば、
人生設計にも仕事にも大きく役立ちます。
僕たちはどれだけ長生きしても100年ちょいちょい。
その中で経験できることよりずっと多くの、幅広い情報が
本を読むことで得られます。
登場人物になりきって追体験することができます。
これは、ニュースとかSNSでは得られません。
細かい情報も感情の移ろいも書いていない事が多いから。
これは、読書でしか得られない、素晴らしいものです。
お手軽に、たくさんの量の読書をして、読解力も磨いて。
読書で人生を広く深く豊かにして。
子供たちにもその素晴らしさと習慣を伝えて。
よりよく生きていきましょう。