共働きの家庭の家事分担。誰がいつ、何をするのか。
子供がいるかいないかでも大きく違いますが、
世の中の大きな悩みです。
質問サイトでもいくつもスレが立っています。
家事と一言で表しても、めっちゃくちゃ多岐に渡ります。
子供がいると更に増えます。
一つ一つは考え込むような複雑な作業ではないとしても、
かなりの時間を取りますよね。
その上、「ここまでやったら二度とやらなくてもいい」
なんてことは起り得ないです。
もしかしたら一日か二日しなくてもいいのがあるかもしれないけど、
ずっとずーっと続けていくものです。
共働きだと当然、夫婦ともに仕事をしています。
時間帯とかフルタイムかパートかといった違いはありますが、
一日仕事をした後はやっぱり疲れています。
そこから家事をするのは、誰でも億劫ですよね。
それでも自分は頑張って家事をやっているのに。
パートナーがなんにもしないで寝転がってたら、
それは腹が立つこともあるってもんです。
腹が立ってケンカしておしまいならいいですが、
時にそれが離婚にまで発展することがあります。
せっかく何億人の中から自分で選んだたった一人のひと。
さよならする理由としては寂しいと思います。
そうでなくても、できればケンカなんかしたくないですよね。
イライラしながら家事をしたところで、捗るわけもなし。
共働き家庭の家事戦争。
どうすれば回避できるのでしょうか?
★まずは現状把握
日常的にやっている家事を具体的に、ふせんに書き出してみましょう。
掃除なら「ほこり取り」「床拭き」「掃除機」、
洗濯なら衣類とシーツとか毎に「洗う」「干す」「畳む」、
料理なら平日、休日別に「朝食」「昼食」「夕食」とか。
結構ありますね。
次にそれを、夫婦どちらがやっているかに分けます。
例えば大きめの紙の中心に十字線を引いて、
左に「妻」、右に「夫」、上に「主」、下に「補助」とします。
「掃除機」が妻だけなら、掃除機のふせんを左上に貼ります。
「シーツ干す」が夫だけなら右上に、
「衣類洗う」が夫婦どちらもやるなら真ん中に、
「夕食」が妻主体で夫補助なら中央の縦線の上目に、という要領で。
これでどんな作業があって、誰がどんな割合でやっているかが
見えるようになりましたね。
ちなみにこの作業、夫婦一緒にやった方がいいです。
片方だけでやると必ずケンカになります。
★平等に役割分担を決める…は間違い!!
この表を見て「妻の負担が多いから夫の方にふせんを移して」
と役割分担するのがセオリーのように思えますが、
これはやらないほうがいいです。
共働きだと夫婦それぞれに違う仕事があって、
働く時間も違えば通勤時間も違います。
その仕事を終えた時どれだけ疲れているかも違います。
そこを無視して平等に分担したところで、
その時は同意したとしても、いつか無理が出ます。
「分担したのに何でやってないの!役割でしょう!」
「今日はすごく疲れてるんだよ!お前やってくれよ!」
とでもなれば、お互いイライラして作業も進まず、ドツボです。
戦争状態ですね。
自分はこんなに頑張ってるのに相手はわかってくれない…。
家事をやっているほうも、疲れてやらないほうも、
立場違えど同じことを思ってしまいます。
これではいい形の解決はできません。
★「ありがとう」から全部始まる
家事作業の抽出と負担の偏りが見えたところで、
夫婦お互いに肩の力を抜きましょう。
見えたことで意気込んで
「ほら、私こんなに頑張ってるのに!あなたもうちょっとやってよ!」
とか言わないように。
妻口調ですが、夫からも言わないでくださいね。
まずはお互い「ありがとう」と言ってみてください。
こんなに毎日頑張ってくれてありがとう。
いやいやそっちも結構やってるじゃない、ありがとう。
いつも大変だよね、本当にありがとね、と。
お礼なんて照れくさくて言えない、
なんて意味のないプライドは迷わずトイレへ流しましょう。
仕事ではお客さんとか上司、部下に言ってるはずです。
できないはずはありません。
家事がどうしようもなく好きな人以外、
疲れて帰ってきてからの家事はしんどいです。
眠い目をこすりながらする朝の家事も。
誰だって、やらなくていいならやりたくないですね。
それをお互い頑張ってやってる。認め合いましょう。
ちょっと楽になります。
★「手抜きの方法」を考える
例えば掃除。
ほこり取り、床掃除、水回り、掃き掃除もろもろあります。
家を清潔に保つためには毎日やるのが一番いいです。
ですが、本当に毎日やらないと「いけない」のか?
答えはどうでしょう。
春も秋も花粉に悩まされる、ハウスダストも反応バッチリな僕ですが、
ほこり取りと床掃除、掃き掃除は週に一回で大丈夫です。
例えば洗濯。
洗って乾かして干して畳む、が通常の流れです。
家族の人数にもよりますが、もし夫婦二人だったら。
土日だけで十分じゃないですか?
浴室乾燥機があれば乾きも早いです。
寝ている時間も有効に使えます。
一週間分の服がないなら、一週間分買えばいいのでは?
洗濯機が小さいなら、大きいのに買い替えればOKです。
例えば料理。
一日三回、毎日毎日必要なものです。
全部手作りするという強いこだわりがあるなら別ですが、
そこそこ美味しい惣菜とか冷凍食品もあります。
財布の事情が許せば外食するという手も。
「たまに」じゃなくて「ちょくちょく」手抜きしたっていいですよね。
もちろん、やる気がある時はがっつり作ればいいわけで。
毎日毎食、気を張って作る「必要」はないです。
こんな風に「手を抜いて家事をする」ことを考えて、
夫婦の間で合意しておくのは大事です。
もちろんできる時はやるんですが、「こんな風に手を抜けるね」と
共通認識しておけば、手抜きを見ても腹が立ちません。
★できない家事なんてない
よく聞きますね。
「料理はできないから、掃除担当」とか。
「掃除できないから洗濯だけはやる」とか。
大丈夫。
できない家事なんてありません。
経験がないだけ、食わず嫌いしているだけです。
重いものを高い所から降ろすとか体格、力が原因のもの以外。
会席料理みたいなのは作れなくても、
ちょっと調べてちょっとチャレンジすれば、
カレーとかパスタぐらいはどんな人でも作れます。
一回作ってみれば、そこから工夫とか改善が始まるかも。
時間がない中で失敗できない状況だと、
その家事を心配なくこなせる方がいいですが、
時間と気持ちに余裕がある時にやるのはまあ、悪くないものです。
なので、そんな余裕を持てるタイミングで、
できる方がやってしまう。
共働き家庭でストレス少なく家事をこなすには、それが一番です。
何かと忙しい毎日ですが、
いつも家事をやってくれていることに感謝しながら、
できるほうができる家事をこなして、ちょっとチャレンジもして。
「共働きの家事戦争」にならないように、うまくやっていきましょう。