子供の教育にも!Kindleが日本を救う?

Kindleに代表される電子書籍端末。

ずいぶんとお手軽な価格になり、機能も向上し、
何より対応する電子書籍の数が増えたことで、
普及が進んでいますね。
これからもっともっと広がっていくと思います。

今、中高生の読解力が壊滅的状況にあります。

例えば、次の2つの文が同じ意味かどうか。
「政府は、1950年、外国人を受け入れ、軍には州境の警備を命じた」
「1950年、外国人は受け入れられ、政府は軍から州境の警備を命じられた」

…まあ、同じなわけがないですよね。
普通にちゃんと読めばわかると思います。

が、あるテストでは中学生の4割、高校生の3割が不正解だったそうです。
ちょっとどころか、かなりまずいです。
日本で目にする文書は当然、ほとんどが日本語です。
その意味を正確に理解できないと、日常生活に支障が出ます。

避難指示書とかだったら、時には命に関わります。

なぜなのか。
なぜそんなに読解力が低くなってしまったのでしょうか。

★本を読まないことが最大の原因

「読書量が減っている」

文化庁の調査によると、65%の人がこう考えています。
それどころか、約50%の人が、マンガと雑誌以外の本は
一冊も本を読まないと回答しています。
全く本を読まない人は、この10年で10%以上増えています。

読解力が壊滅的状況にある原因は、
疑いの余地なく、読書量が少ないことです。

勉強であれ料理であれ趣味であれ、
力とかスキルをつけるためには反復練習が必要です。
反復練習が経験として蓄積されて、力が上がっていきます。
例外はありません。

読書にも技術とかコツはありますが、
速く読んだり深く読んだりするためのものです。
読む経験量が必要であることに変わりはないです。
これが読み解く力を向上させます。

本を読まない中高生が増えているという社会的現象が、
読解力低下を招いています。

そして、本を読まない人が大人になり家庭を持ち親になるわけです。
当然、その家庭には読書の習慣はありません。
その子供が育つ環境には、本がありません。
本を読まない人に育っていく可能性大です。

自分で経験して本が好きになる以外には。

こうやって連鎖して、読解力はどんどん低下していくことになります。

★なぜ本を読まない人が増えているのか?

本を一冊カバンの中に入れて持ち歩く。
電車を待つ合間とか、通勤電車の中とか、
次の約束までのちょっとした空き時間とか、
昼食を取った後の一服の時間に楽しむ。

本があれば、ワクワクする冒険とか、
ビジネスのタネや視点を広げる啓発や、
考えさせられる誰かの経験を追体験したりとか、
自分にない考え方で視野を広げるとか、色々な経験ができます。

短時間でも、長時間でも。

とはいえ、こんな風に思ったこと、ありませんか?

ハードカバーの本を読んでいるとか、
読み終わりが近いから二冊カバンに入れなければいけないとかで、
カバンがどうしても重くなって。

あー、嫌だなー。肩も凝るしなー。
読まない事もあるから、読書はもう家ですることにして、
持ち歩くのはやめようかなー、と。

何かと忙しい社会人、意識しないと読書のための時間は作れません。
読書に充てられる一番身近な時間はやっぱり、
移動時間だったりします。

本を持つのをやめると、時間を読書に使うことが少なくなって、
それが当たり前になって、やがて読書の習慣自体がなくなっていく。

僕も社会人になって読書量が激減しました。
その理由は、今触れた通りです。

そうやって大人が本から離れていくと、
それを見ている子供もやっぱり本から離れて育ちます。

読書の習慣がないこと。
習慣があるのに、不便だという理由でなくすこと。

百害あって一利なし、です。

★本と付き合っていく最高の方法とは?

それはずばり、電子書籍に切り替えることです。

紙の本にももちろんいいところがあります。
体裁の美しさもそうですし、
ページを行き来して読むビジネス本は紙が便利です。

ただ、電子書籍は圧倒的に利便性が高いです。

電子書籍の代表例はKindleです。
Amazonのサービスですが、無料アプリを入れれば
スマホとかタブレットで読むことができます。
その中に数百冊分のデータを入れることができます。

カバンの中身を増やさずに、読み切れないほどの本が持ち運べる。
最高ですね。
これでカバンが重くなる悩みとはさようならです。

他にも、電子書籍リーダーを使う方法があります。

Kindleリーダー本体の重さは、だいたい200g前後です。
モデルとか装着するケースによって変わりますが、
カバンに入れて負担になることはありません。
読書に特化しているので、長時間読んでも疲れません。

電子ペーパーなので、電池もかなり持ちます。
一日二時間ぐらいの読書なら、充電なしで一週間は楽勝です。
Kindle Paperwhite以上の機種なら、
かなり紙っぽい手触りでページめくりができます。

僕としては、タブレットよりもリーダーをオススメします。
白黒なのはデメリットですが、疲れないですし、
何より「読書」以外の機能がないので、集中できます。

また、有料ですが、Amazon Prime会員になれば、
クラウド上に無制限に本のデータを置いておけます。
容量無制限の自分専用の本棚があるようなものですね。
たくさん読む人も、本を捨てられない人も、これでバッチリです。

一つのAmazonアカウントを共用すれば、
家族で電子書籍を読みまわすこともできます。

★読書が日本を救う

筆者(と編集者)が練り上げた文章を、
行間とかテンポも含めてじっくり読んで、
真意をはかったり意味を考えたり想像を膨らませたり。
読書は楽しいものです。

もちろん世の中にはたくさんの本があって、玉石混交です。
読む人の好みだって大いに関係あります。
ただ、それもこれも、まずはたくさん読んでからの話です。

まずは読書の負担を減らせるKindleのような電子書籍を使って、
大人が読書の習慣を取り戻して、
子供にも読書の面白さを伝えてあげましょう。

それが読解力を磨いて、語彙力をつけて、想像力を鍛えて。
自分ひとりで経験できる範囲以上の知見を得て、
人生を豊かに生きていける方法です。