フレーバードティーを美味しく淹れる、たった3つだけのコツ

類まれなる香りと味と、そのバリエーションで私たちを楽しませてくれる。
素晴らしきフレーバードティー。
その香りも味も、ちゃんと美味しく淹れられてこそ。

お茶の淹れ方って言われると、何か難しいものみたいに思いませんか?
作法と言うとそんな部分もあるかと思いますが、
「美味しく淹れる」コツはたった3つだけ。
実はとっても簡単です。

これだけ押さえれば、リーフだろうがティーバックだろうが、
美味しく淹れることができますよ。
ぜひ、お試しあれ。

★コツその1:器具、容器はとにかく温める!

お茶の美味しい成分をちゃんと抽出するには、
その温度のお湯に茶葉を入れてあげるのが大切です。
なので、せっかく沸かしたお湯が容器とか器具で冷めて、
最適温度を下回るなどあってはならん!わけです。

といっても、めんどくさい作業はいりません。
お茶のためのお湯をたくさん沸かすだけです。

で、まずはお茶を抽出する容器へお湯だけ入れます。
分量は3分の1から半分ぐらい。
ポットを使うならポット、
カップの中でティーバックを直接漬けるならカップです。

入れて少し振ります。
全体が温まったらお湯は捨てて、抽出作業に入ります。
その間に、次のポットとかカップへ余ったお湯を入れて温めます。
使う直前にお湯を捨てます。

これだけです。
これだけですが、やるとやらないとでは全く違います。

★コツ2:抽出は適した温度で適した時間だけ!

「お茶を淹れる」というのは、一体どういうことか。

哲学的、精神的な意味はたくさんあるのでしょうが、
結局は「お湯で茶葉の成分を抽出する」ということです。

お茶の味も、香りも、旨みも、渋みもえぐみも臭みも全部、
お湯に溶けだした茶葉の成分です。

なので、美味しいお茶を淹れるには、
そのお茶が持つ美味しい成分をたくさん引き出せばいいわけです。
同時に、美味しくない成分は出てこないようにする。
それには「適した温度のお湯で、適した時間抽出する」しかありません。

これをちゃんと守れば、美味しくならないはずがないです。

細かい条件はさておき、
温度と抽出時間は缶とか袋に書いてあることが多いです。

書いてなければ、玄米茶、ほうじ茶、紅茶は沸かしたてを、
煎茶、中国茶は沸かしたお湯を一回湯呑に移してから
抽出してください。
時間は1分経って味を見て、薄ければもう1分。

時間はいろいろ試してみて、自分の好みを見つけるのも楽しいです。

★コツ3:抽出中は蓋をする!

蓋をして蒸らすこと。
これが実はとっても大事なコツです。

ポットを使って茶葉で淹れた時は、
お湯の表面に茶葉が浮かんできます。
どうしてもお湯の表面は冷めやすいので、
しっかり蓋をして蒸らすことで、美味しい成分がたくさん抽出できます。

実はティーバッグで淹れる時も同じです。
やっぱり、バッグは表面に浮いてきますよね?
浮かないようにうまく立てても、いずれ浮いてきます。
その時もポットと同じように、蓋をして蒸らすことが重要です。

なので、カップの中で淹れる時も、何かで蓋をしてください。
我が家では急須の蓋がティーカップといい具合の大きさなので、
それを使っています。
使えない時は小皿を代用したりもします。

普段ティーカップとティーバッグで紅茶を淹れて、
蓋をしたことがない方。
騙されたと思って、一回やってみてください。
味と香りが、驚くほど変わりますよ。

★たった3つのコツで、段違いの一杯を

フレーバードティーは、香りが命。

これはストレートティーも同じです。
日本茶も中国茶も、香りがよくなければ台無しです。

今回ご紹介した3つのコツは「お茶を淹れる」時には
共通して使えるものです。

次の休憩の時に淹れるお茶。
容器を温めて、適した温度と時間で、蓋をして。
淹れてみてください。